小さな来客

先日、猫が遊びに来ました。外で車をいじっていたらニャーニャーと陽気に徘徊していたので、一緒に煮干しを食べて牛乳を飲んで、友達になっちゃいました。

首輪はしていないけれど、毛並みの良い子猫だし、人懐っこいし、トイレのしつけもされているし、きっとどこかの家の子でしょう。日が落ちて外は氷点下の寒さになっても帰るあてがなさそうだったので、かわいそうになってきました。

「寒いけど、うち入る?」

「ニャー」

「明日は自分の家に帰るんだよ」

「ニャー」

という訳で、一晩泊めることになりました。略取誘拐とかにならないことを祈るばかりです。段ボール箱でトイレをこしらえて、小皿に煮干しを盛り、小鉢に飲み水を張って、あとは仲良くくつろぐだけです。

ただ、尻尾の付け根に大きく皮がめくれた傷があります。家出の理由と関係あるのかも知れません。まぁ、野生生物ですからほっときゃ治るでしょう。一応まじめに診断すると、皮下組織には大きなダメージも炎症も無さそうですから。それにしても、近所一帯で猫を探している人を探しましたが、全然見当たりません。

次の日、夕方まではそこらへんにゴロゴロしていたものの、その後用事を終えて戻ってきたらいなくなっていました。あれから何日も経ちましたが、一度も見ていません。多分、ちゃんと家に帰ったのでしょう。便りのないのは良い便り・・・というのは、寂しさを押し殺したワビサビの境地なのだと初めて分かりました。涙と鼻水でグジュグジュになりながらの別れでした。まあ、彼女を迎える前から分かっていたんですが、私は猫アレルギーなんです。

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