中国製品バッシングの裏側で

毒入り餃子騒動で、中国製品バッシングが盛り上がっているようですね。私は正直、アホかと思いながら見ています。

私はそれほどこの事件のニュースをトラックしているわけではないので、誤認があったらゴメンナサイ。でも、ニュースを見たからって真実が分かるわけではないですから、多分問題ないでしょう。ニュースだって、所詮は番組なのです。盛り上げて、焚き付けて、引き付けるのがお仕事ですから。

また、事件の真相についてもここではあんまり触れません。中国国内にも日本の反中感情を煽ることで益を得ようとする勢力があるとも聞きますし、政治がらみ、経済がらみどちらの動機も有り得るでしょうが、その辺は私も詳しくありません。ただ分かるのは、日本のニュースが取り上げていることは数ある可能性のうちのごく一部に過ぎないということです。

この件で一番不思議なのは、なぜマスコミと消費者の関心(バッシング)が一直線に中国の天洋食品に向かってしまったのかということです。この工場がJTフーズの下請けとして仕事をしたなら、その製品に対して日本の消費者への責任を負うのは、JTフーズになるのが当たり前です。例えば自動車メーカーが不良品を作ったとして、その部品を作った下請けの町工場がニュースに取り上げられることは考えにくいように。実際には、その工場に対してメーカーは相当のペナルティを課すでしょうが、それはあくまでもメーカーの内輪話です。最初から中国の下請け工場が主役になるということは、元のたばこ・塩専売公社であるJTの関連企業ならではの力があるのでしょう。

消費者にも問題があります。食品に限らず、製品の品質や安全性なんて、お金を払った分しか保証されないものです。これが、市場原理です。安いものにも、高いものにも、理由があるということです。それを無視して、普段は値札しか見ないのにこうしたスキャンダルになるとマスコミの尻馬に乗って騙されただの裏切られただのと騒ぐ人は、良い買い物なんてできません。その意味では、はるかに高級志向である船場吉兆の事件の方が重大だったと思うのです。

とはいえ、実際に多くの健康被害が出ているというのは大変なこと。まずは被害者の早い回復をお祈りします。

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