アスリートの死

私の敬愛する山岳アスリート、新井裕己氏が亡くなりました。北アルプス・五竜岳(2814メートル)での山岳スキー中に、山頂付近から滑落したようです。

彼とは、富士山での夏季登山ガイド仲間として知り合いました。強い意志と行動力、それにリーダーシップを併せ持ちつつ、常に独りで道なき道を切り開いていくことを恐れない孤高のアスリートという印象を持っています。登山というものの様々な楽しみ方の中でも特にクライミングとスキーを愛し、そしてクライミングの難ルートとされるような氷壁をスキーで滑降するという偉業で名をはせてきた冒険者です。

惜しいのは、ついに一緒にスキーをする機会がなかったこと。私が普段滑るのが主にゲレンデ内のコブ斜面であっても、また自転車というスポーツが彼には直接関係がなくても、アスリートとして、開拓者としての同じ感覚を共有できると感じさせてくれる人でした。活動の場が遠くても、共感と親しみを感じさせてくれる、尊敬する人でした。

ご冥福をお祈りします。

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