ノーベル物理学賞「日本人3人」の怪

10月7日にノーベル物理学賞を南部陽一郎(87)、小林誠(64)、益川敏英(68)の日本人3氏が受賞した、と主要新聞各紙が報道しました。しかし、このうちナンブ氏については、アメリカ国籍を持つアメリカ人であることが判明しています。というより、最初からスウェーデン王立科学アカデミーからのプレスリリースにそう明記されています。

この事実を伝えてくれたJ-CASTニュースによると、新聞各社は自社報道の根拠として、「日本にも家があるから」とか、「どこまで日本人と表記するかは新聞社の判断だから」などを挙げているようです。

うんうん、分かりますよ、本当のことをそのまま伝えちゃったら日本のみなさんもテンション下がっちゃうもんね…って、お前らは大本営発表をやっているのか!?大手マスコミの国際ニュースレベルで、人をナニ人と呼ぶかの基準に国籍以外の選択肢がありうるというのが新鮮すぎです。

確かに、庶民の感覚ではラモス瑠偉はブラジル人っぽく感じられるとか、オバマ氏にケニアのルーツを感じるとか、そういう「民族」という基準もありえます。時には、「言葉」や「仕草」などからナントカ人っぽさを感じることもあるでしょう。しかし、政治や報道での公式ルールとしては、やはり基準は国籍です。ノーダウト。

小学生でも言わないような屁理屈を聞いていると、これが意図的な虚報であったことが読み取れます。科学部の記者さんが日本生まれの頭脳の海外流出という国憂に思いをはせるのは勝手ですが、だからといってやっていいことと悪いことがあるでしょう。このような機関から垂れ流される情報を日々のニュースとして呼吸しているという現実が、悲しい限りです。

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