JISさん、頼みますよ

JIS(日本工業規格)について、最近調べものをしました。自転車部品を設計するときに、標準的な規格部品をうまく使えばメリットが多いからです。特に今はハブについて考えることが多く、構成部品が多いためになおさら重要なことです。メリットというのは例えば、

  • 価格を安くできる
  • 品質を安定化し、ばらつきを少なくしやすい
  • スペアパーツがどこでも入手しやすい

というようなことです。よく使うネジの形だとか、軸受(ボールベアリング)の標準的な大きさのラインナップだとか、こういうものが決まっていなくてメー カーがみんな独自に作っていたら、恐ろしいことになります。それは品質に問題が出るということではないのですが、例えば価格が天文学的な数字になってしまうということです。

そこで、工業標準というものが決められている訳です。日本には JIS があり、アメリカには ANSI、ドイツには DIN、イギリスには BS があるように。そして、人やモノが簡単に国境を越えるようになると、村と村とでしきたりが違うような状況はマズイ、ということになって国際規格として ISO が制定されて、各国の規格も ISO に合わせて改定されたりもしています。

さて、そこで JIS 規格を調べるために JISC(日本工業標準調査会)のウェブサイトを見てみたのですが、これがブラウザによっては全然見られないんです。まあ、普通に Internet Explorer を使っていれば見られるんですが、他のものだとサイトが表示されない(不正なコーディングのために html ではないと判断されているっぽい)とか、さらに他のとあるブラウザだと、トップページにアクセスした瞬間に怪しいダウンロード警告が出てきました。びっくりです。運良く中のページの URL が分かれば開けるページもありますが、一部のリンクが機能しません。細部まで見れば見るほど残念な作りです。

ウェブサイトについても、制作者側に「web標準」という言葉が浸透してきた通り、ページをどういう風にコーディングして、ブラウザはそれをどのように表示すべきかが決まっています(もちろん、最終的なページの見た目や内容をどういじるのかは自由なままで、です)。ページ製作者はプロであればそれを念頭に置いてサイトを作りますし、ブラウザソフトウェアはそれに基づいて開発されています。それは、工業におけるネジの形と同じように、標準化のメリットが大きいからです。

個人のサイトであればいくら web標準から逸脱していようと目くじらを立てるようなことではないですが、よりによって国家の工業標準規格に携わる人たちがこの程度の意識でやっているとは。なかなか悪い冗談です。

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