ごみ有料化祭り…それは本当にゴミ?

札幌市では、2009年7月から可燃・不燃ごみが有料化されます。同時に、プラスティックは実は燃やしてよかったとか、区分換えももれなくついてきます。多分、コンビニなどのお店では家庭ごみを持ち込まれないようにドキドキしながら祈る心地ではないでしょうか。事業ゴミは以前から有料ですからね。

私の住むあたりでは、去る水曜日が最後の無料不燃ごみの日でした。ゴミの区分にリサイクルが幅を利かせるようになってからは燃えないゴミなんてほとんど出ていなかったのですが、今週は違いました。いつもは袋が一つ二つ、という程度だったのが、今回は無料出し収め祭りということで、みんな投げまくりです(投げる=放る=ほかす=捨てる、です)。普段の20倍くらい出ています。収集車も夕方近くまで廻ってきません。途中でいっぱいになって出直したのかも知れません。

私はこういう時、使う見込みのないものを割り切ってババーンと出す…というのが実は苦手です。特に工作なんて趣味を持っちゃっていると、よっぽど寝る場所を圧迫されない限りは何でもとっておきたくなるものです。何かやりたい加工があったとき、ここで工作物を押さえる治具として使えそうな切れ端があったはず→投げちゃってた、なんてのはかなりションボリします。大事にしておけば、いつしか自転車のマイナー規格ナットが自動車に組み込まれ、ベースギターのネックが物干し竿になり、靴べらがビデオカメラの部品に化ける日が来るのです。もちろん全部実話です。ケン、ネックをありがとう。フレットレスだからハンガーの移動もラクラクだよ!

さて、軽く10年以上前の話ですが、アワーレコードの新記録樹立ラッシュがありました。これは、自転車で1時間にどれだけの距離を走れるかという、素晴らしく単純な記録の追及です。1993年に、スコットランドのグレアム・オブリーという選手がこれを更新した時、世界の注目はその独特なバイクに集まりました。奇異なポジションと、その実現のために洗濯機の部品までを混ぜ込んで自分で作ったというそのバイク。その不可思議なパズルに魅せられたのは、間違いなく私だけではないでしょう。洗濯機を燃えないゴミで出していたら…という歴史の if は抜きにしても、創造力と材料があれば歴史が変わることがあるのは事実です。証拠に、それ以前の20年間に50kmの壁をまたいで一度更新されただけだったアワーレコードは、その後の38ヶ月間で6回も更新されて56kmを上回り、人間が自転車にまたがってどれだけのことができるのか、その一つの可能性と夢を私たちに与えてくれたのです。

資源を大切に、なんて大きいことを言うのは簡単ですが、それよりも、大事に可愛がっていた資源があるとき自分の想像を形にするために身を挺してくれる、そんな瞬間が私は何よりも好きです。

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