レジェンドとの邂逅 – 2011 summer trip (3)

今回の本州遠征では本当に色々な人に会えて良かったのですが、その中でも特に嬉しかった出会いがありました。ポール・チェットウィンド氏です。

ポールが日本でMTBの普及に大きな役割を果たしたことはよく知られていると思います。速いライダーとして、またその純粋な自転車好きのオーラのために、日本のシーンでは20年くらい影響力のある存在であり続けています。私もMTBに乗って20年以上経ちますが、彼の名前はずっと前から知っていました。ダウンヒルのレースを転戦していた頃にはあちこちで顔を合わせてもいたのですが、今回初めてきちんと話せたのです。

そして知ったことですが、ここ10年ほど世界のMTBシーンをリードしているカナダ・BC州でトレイルを切り開いたのは彼とその周囲のライダーたちであり、それはもう四半世紀前のことなのでした。私がそれらのトレイルに触れる機会があったのは1999年のことで、タイミングとしては非常にラッキーなのは確かですが、その前から相当の歴史があってこその盛り上がりだったわけです。そこで先駆者であったポールは真の Trail Blazer であり、やはり私のヒーローです。ポールは Cove Bikes の代理店もやっていて、このノースショア育ちのブランドには私も相当憧れていました。

そんなポールが実は私のことを顔と名前は一致しないまでも知ってくれていたことも明らかになり、光栄でした。ひとつには、カナダのNorco社製マウンテンバイクを日本に初めて輸入した代理店として。もうひとつは、それより以前なのですが、ダウンヒルMTBにモトクロスバイクのフォークを付けて走っていたライダーとしてです。この話はまた別の機会に紹介したいと思いますが、まだダウンヒルレースがシングルクラウンのフォークにリムブレーキの自転車で戦われていた頃の話です。

印象深かったのは、マウンテンバイクがどんどん進歩してきたおかげで、年を重ねた今になっても更に速く走って、大きく飛んで、楽しく乗れるようになったという話でした。自転車は、乗り手のための翼です。機材はライダーの可能性を広げるために存在し、進化していきます。それを改めて実感できたことが、今回のトリップでの最大の収穫だったと思っています。

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