台湾こぼれ話2 – 台中は、真ん中らへんにあるんだよ -

前回レポートした台北から台中まで、台湾新幹線に乗ってみました。

鉄道をオカズにご飯が進むほどの知識は無いので細かいことは分かりませんが、スムーズで速くて良い汽車の旅でした。目的は、台中で自転車関連の工場を見て回ることです。

イメージ的には、成田空港に降り立ち、ムダに長いバスの旅をして東京に行き、大きな展示会をじっくり見て軽く商談してから大阪に向かい、現場の空気でも吸ってみようか(今ここ)、という感じですね。

まあ正直工場見学は色々と企業秘密なのでばっさりカットしちゃうんですが、もちろん旅の楽しみはそれだけじゃありません。

世界中どこへ旅しても、男の子なら寄らざるを得ない場所というものがあります。

ハードウェアストアに行って来ました。金物屋というか、ホームセンターというか、そういうものですね。

期待を裏切らない仕事ぶりです。

もちろん、笑いのネタを探しに行っただけではありません。産業現場の動向を探るにはハードウェアストアを巡るのが一番だとは誰の言葉だったか、そう私です。そこで見たのは、日本とかなり近い、規格の混在と価格競争でした。

ネジのコーナーを見ると、インチ系が多数を占めています。これは、建築系ではインチネジが主流だからだそうです。一方、巻尺を見ると、メートル法と併記されているのは尺貫法でした。尺貫法がそもそも中国を発祥とする度量衡でありアジア全般に広まっていたことと、直接的には日本の占領統治の影響によるものですね。公式にはメートル法が用いられていながら、現実には他の単位系と混生しているところは日本とそっくりです。

これがアメリカだと、ネジもインチ系、定規も巻尺もインチ系が主流です。自転車メーカーでも、一部のアメリカンブランド(Profile Racingなど)ではインチ系のネジを使っていて、日本ではスペアパーツの入手に困ることがあります。それが北に国境を越えてカナダに入ると、メトリックと半々に近い感じで共存していて、巻尺などもインチとメトリックの併記だったりします。自転車では伝統的にはヨーロッパの旧規格として、またBMXなどではアメリカの直接の影響でインチ系単位がよく使われるので、カナダの巻尺はとても便利だったりします。

あと、ホームセンターと自転車の関わりとしては、アメリカでは芝刈り機のチェーンが安く切り売りされています。そこで、BMXで太いチェーンが流行った時、アメリカではただハードウェアストアに行って41チェーンあたりを買ってくるという選択肢があったのでした。

話を台湾に戻すと、もう1点面白いのは家庭用の電気コンセントとプラグが日本と同じだということです。だったら延長コードでも買って帰ろうかなと思いましたが、安くはないのでやめました。日本でもホームセンターや電化製品店、100円ショップなどの間に価格と品質という2次元マップ上に一筆書きの火花を散らす如き価格競争が展開されていますが、ここでも事情は似たようなものです。工業国の台湾であっても、品質を二の次に価格を競うなら中国にはかなわず、中国製であれば日本で買ってもどこで買っても価格が大差ないのは当然でしょう。そしてこだわりの台湾製であれば、品質は良いでしょうが安くはないということになります。

そんな台湾ですが、世界の他の国々と同様、日本車はよく見ます。ここは日本と違って右側通行左ハンドルですが、そういう枠にとらわれない大物も目にしました。

現場の入り口を間違えたらしく、交差点でUターンを始めたのにはビビりました。

そんな日の終わりに公園を散策していると、素敵な遊具を見つけたりもしました。

見た通りです。これで手を放して、両足を均等な幅で振ろうとしましたが結構難しかったです。でも、一人でちょっと不審者っぽいのでほどほどで切り上げました。わざわざ動画まで撮ってみたのは内緒です。

さらに夜の散策は続きます。

混み合った街路のすぐ裏にこういう寺院を見ると、何かさすがだな、と感じます。綺麗でした。

そして、24時間営業の長距離バスステーションにはやっぱり犬が。流石です。

そんな台中の街を満喫しつつ、工場をいくつか訪問し、家路につきます。

いつになったらビジネスマンみたいな荷物で旅をするようなオトナになれるのだろうかと訝しみながら、午前4時のバスに乗ります。写っているビールなんて、その前日の最高な工場メンツとの友情乾杯の回数に比べたらジョークみたいなもんです。ちなみに看板の文字は、「飛犬バス」。受付のおばちゃんが最高で、英語はほとんど通じないけれども筆談で予約の要不要を確認したり、親切にしてもらいました。

台北の桃園空港は結構きれいで好きです。

そんな具合で、なんだか満足のうちに台湾トリップが終わりました。

千歳にランディングしたら、まずこれ。

久々のマイ自転車、久々の雪山で遊びました。

今回唯一困ったのは、天気がずっと悪かったことです。湿度が高いと、おなか壊すんですよ私。雨が降らなかったのは最終日くらい。そういう意味では札幌に帰った時にほっとしました。なんといっても、降水量ではなく降雨量で言うと相当少ないですからね。世界を股にかけてビジネスをしながら、札幌でチャリ乗ってるのが幸せってことです。

  • 記事カテゴリー

  • 月別アーカイブ