企業の強欲がインターネットを殺す

インターネットで世界の国を仕切る壁が低くなり、世界の地域を隔てる海が浅くなったと思っていました。ごく最近までは。


「この動画は、お住まいの国では公開されていません。」

面と向かって地域差別されるのは、なんだか久しぶりの経験です。ワクワクしますね。前回はいつだったか…そうだ、3年くらい前、Facebook上でとあるカナダのロックバンドのファンになっていて、「最近のライブの模様、見てよ」とか何とかリンクが送られてきたのでクリックしたら同じ画面に出くわした時です。もちろん、そんな無礼な話があるかと泣き怒りながらファンを解約しました。

著作権上、本質的な問題があるマテリアルなら、YouTubeだろうとニコニコ動画だろうとアップロードされてちゃいけないのは当たり前の話です。でもこれは、そういう切り口でもないようです。

当社でも映像作品としてDVDを制作したりしているので、著作権保護についてはひとかどの哲学も持ち合わせています。しかし、アーティスト本人とは遠い所で他人の著作物から既得権益の甘い汁を吸う企業体には、大して共感できません。この件ではその正体は分かりませんが、私の想像では日本音楽著作権協会か、日本のレコード会社でしょうか。例えばDVDのBGMとして使うために音楽の使用料を交渉したことがある人なら頷ける話でしょうが、どっちも著作権ゴロの金色夜叉でございます。

「音楽に国境はない」なんて誰の言葉か忘れましたが、現実は全く逆。産業構造や労働力、文化やオリンピック出場の国籍枠までもがボーダーレス化する中で、一体何やってるんでしょうか。これは他にも色々なこと、例えば自転車の輸入代理店なんかにも当てはまってしまうのですが、何でも並行輸入が可能な世界で、地域代理権なんて偉そうに振り回せるほどの既得権益ではありません。それを活かしてどのようにユーザーに最高の体験を提供できるか、そこを考えなければ何も意味が無いのです。

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