国立競技場騒ぎ

つい先ほどですが、近所で大衆中華に舌鼓を打っていると、背後の席から会話が漏れ聞こえてきました。

「設計したの、インド人なんでしょ?」

ブブー。惜しいけど「イ」しか合ってませんね。イラク出身のザハ・ハディドがデザインした、東京オリンピックに向けて建設予定の東京国立競技場の話題でした。どういう事態かというと、一言で説明するなら、既に選ばれた建築案だとものすごい予算オーバーになることが分かり、責任のなすりつけ合いと代替プランの準備が良い勢いで同時進行しているという爽やかな夏の風景であります。すったもんだの末に抜本的な見直しになりそうな運びで、個人的にはホッとしています。

全く門外漢の私ですが、参考資料は例えばこちら(建築家の方による解説と考察です)。建築デザインの思想体系や構造力学的考察が分かりやすく網羅されていて、とても勉強になりました。そのあたりからの付け焼き刃な知識で私の感想を言うなら、まあザハはないわ、って感じです。多分、私は工業デザインにおける機能性にしか興味がなくて、一方でこうした建築物にはもっとケレン味があった方が良いのでしょうから、理解が及ばないということもあるでしょう。しかもザハ・ハディドは合理性を否定するところから入る人。私とは住む次元が違うのです。

でも、今回の騒動における最大の問題は選考過程に帰趨させらるべきだと思うのです。ザハを叩いて自分への火の粉を避けようとする人が大勢出てくるでしょうけれど、そもそも彼女の案では提示された(はずの)予算に収まるはずがなかったと思われます。まずは選考過程すなわち発注側の問題じゃないのか?とか、自分の懐を痛めて出すお金ではないからといって、どいつもこいつも無責任すぎやしないか?というのが、ここから先の第3ラウンドにおける争点となるでしょう。

鶏肉とカシューナッツの炒めものが特に美味しかったです。

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