最近の技術系思考(スマートフォンについて)

最近、iPhoneやAndroidに代表されるスマートフォンの進化が止まっている気がします。画面をあっちにフリックしたりこっちにスワイプしたり、小手先の操作体系だけは異常な充実を見せていますが、その先にあるユーザーエクスペリエンス、つまりそれって何がおいしいの?という部分にきちんと設計思想が及んでいないというか。別の言い方をすれば、スマートフォンという枠の中で枠に溺れるという、いわばガラパゴス化が進んでいるのではないかと感じます。

例えば、非常に単純な思いつきなのですが、何かに印刷された電話番号を写メって、そこから直接電話をかけることなんてできないんでしょうか? 技術的にはOCR(光学文字認識)の単純な応用なので不可能なはずは無いですが、そういう機能があると聞いたことはありません。いや、この分野については本当に不勉強なので、どこかにそういう機能やアプリがありそうですけど、バーコードリーダーなどと同じく、標準機能として提供されていてもおかしくないと思うのです。

もっと長期的かつ大きな話で言うと、画面の大型化にも疑問があります。そりゃあ、手元の端末で動画を見たり、ウェブサイトを見たりという場合には大画面が良いに決まっています。でも、そういう点に重きを置くなら、タブレットを持ち歩けば?って話です。携帯性を捨てるなら話は簡単なのですから。端末の大きさが衛星電話や初期の携帯電話のレベルに戻ったら、結構シュールな絵になると思います。

しかし、このジレンマにも完璧なソリューションがあります。私の予想では、近い未来に物理的スクリーンサイズ(ハードウェアの大きさ)は意味をなさなくなるでしょう。端末本体は小さくし、対してバーチャルスクリーンサイズを大きくするという解決方法が現実となります。バーチャルスクリーンサイズというのは、まあ私の思い付きなんですけど、実際にユーザーが見る、あるいは知覚する画面の大きさです。

第一段階としては、プロジェクター方式です。大画面で見たいものは、画面ではなくて大きな平面に映し出します。ただしこれはダサいので、局地的な人気にとどまるでしょう。一応、流行っている間は、寝室の天井をツルッと白い素材にするのがリフォームの定番になります。

次の第二段階は、ホログラムのような立体投影技術によって、空間に直接結像します。これはさすがにハードルが高く、実用化されるのは2033年頃の見込みです。それ以前に、水蒸気スモークでスクリーンを作るというチート技術も出てきますが、これはすぐに公共交通機関で禁止されるので主流には成り得ません。

第三段階としては、脳に信号を送って脳内フルスクリーンモードでイメージを見ることができるようになります。2050年代にやっと確立される技術です。その頃には、いわゆる携帯電話端末というものすら存在しません。また、暮らしのあらゆるシチュエーションに脳と直接情報をやり取りする技術が関わってきます。過渡的には有線接続もあるのですが、最終的には無線に一本化されます。端的に言うと、交通機関や家電制御の中心にあるのはワイヤレス脳波スキャン装置です。右に曲がるのも加速するのも次の停留所で降りるのも、照明をつけるのも暖房を消すのも、まさに思いのままです。これを、WYTIWYG(What You Think Is What You Get)と言います。

ちなみにその頃、弊社では火星移住者用自転車「Martianette」の受注殺到でてんてこ舞いです。ご予約はお早めに。

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