時々めぐってくるあのCAD熱

いよいよこの辺りも桜が咲き始めたようです。未確認ですが。

そんな外界には目もくれず、ここ最近は日がな一日絵を描いて遊んでいます。

インボリュート曲線の作図中。工業的には、歯車なんかによく使われます。また、その昔には神様がアンモナイトを作る時にもこの曲線をGコードで打ち込んでマシニングセンタで削り出し、それを原型としてあとは射出成形で中国あたりで大量生産して、世界の海にバラ撒いたそうです。約4億年前、まだ3Dプリンタが無かった時代のお話です。

インボリュート曲線は歯車の他にも動力軸端のスプラインに使うことが多いです。例えば車のドライブシャフトとかステアリングシャフト、自転車なら一部のBBシャフトとクランクの結合部やリアスプロケット嵌合部ですね。ただし、歯車状の断面を持つインボリュートスプラインはここ数十年で少しずつ広まってきた程度のもので、特に自転車では旧来のストレートスプラインに阻まれて普及が遅いと感じています。よくあるカセットコグの角スプラインなんて円周上に金正恩を9人並べたようにしか見えないですし、BMXのBBシャフトの48スプライン(確かSAE J500とかの旧規格)だって工業規格としては時代遅れもいいところです。まあ、それで何か問題があるかと言えば、性能が悪いし壊れやすいし合理的じゃないって程度のことなんですが。

このように一つ一つの機械要素を見直して図面引いて工場に作らせれば、地球上で最強の自転車の出来上がり。自転車メーカーとは、かくもシンプルなお仕事です。NSPではこうして日々車輪の再発明に勤しんでいます。

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