冬道の安全/危険運転考

この1月は北海道ではやや雪が少ない方だったという気がしていますが、一方では関東で大雪になったりして、風情を楽しんだ方もあれば、一方では不便を被った方も多いと思います。

雪が降ると必ず起きるのが交通障害でして、特に車を運転する方には大きな問題です(もちろん飛行機を運転するにも汽車を運転するにも大問題ですが、そこは素人とプロの境界をなす大きな壁の向こうなので以下略)。程度の差こそあれ、北海道でも本州でも、世界中のどこでも、雪が降れば事故や渋滞の可能性が大きく上がるのは自然の摂理というもので、私も今月2回ほどそれを実感する機会がありました。そんな統計的にはアホほど偏ったサンプルから、冬道での安全運転と危険運転を適当に考えてみましょう。

1月10日。私は愛しのレッドロケット号で北見に向かっていました。英語キャンプのお手伝いという楽しい仕事のためなのでウキウキだったのですが、道路状況はまさに真逆だったことを、出発時の私は知る由もなかったのです。天候としては晴天がたまに曇天になり雪がパラつく程度でしたが、問題は道路。いや、道路というより、総延長300kmのスケートリンクです。

雪道というのは実際、どうしようもなく運転しづらいものではありません。ちゃんとしたスタッドレスタイヤを履いていて、一応の技術があれば何とかなるものです。特にレッドロケット号は4WDですし、といっても冬でも8割くらいの時間は2駆に切り替えてFR状態で走っていますがLSDも入れてあるし、かえって楽しいくらいのものです。どんな車でも、アクセル一定、ステアリング真っ直ぐで直線を走るなら、100km/hくらいで走っている分にはどれほど摩擦係数の低い路面でも何も起きません。通常は。しかし、当別町の直線で一瞬車が勝手に向きを変えようとしたあたりで認めざるを得ませんでした。年に多分数十日あるかどうかのメチャクチャ滑る日だったわけです。

まあ滑ること自体は構わないのですが、滝川あたりで新たな問題が勃発します。どうもその前後でかなりの降雪があったらしく、高速道路が通行止めとなった影響で、北海道民550万人が全て下道の12号線に降臨したようなのです。夏の終わりの中央道上り線なんかを彷彿とさせるカオスが出現したのでした。

深川を過ぎてさらにカオスが深まり、もうそこら辺でスケート靴買って乗り換えた方が速いんじゃないかと思い始めた頃、その一因が判明しました。

上り坂で動けなくなっているトレーラートラックが1台。砂をまいて何度ももがいてますが全然ダメ。道のど真ん中すぎて後続車もなかなか追い越すに追い越せない状況でした。対向車も直上のカーブの向こうからバンバン下って来ますので。

かわいそうなので、どうにかこうにか追い越してからすぐに路肩に停めて、手助けを申し出てみました。こっちは牽引ロープもシャックルもあるし、4Lギアも付いてるし、そこそこの自重もあるし。運転手さんはまあ普通の頑張ってる若者で、孤立無援だったのでちょっと嬉しそうではありました。しかし問題が一つ。トラクター(トレーラーヘッド)に牽引フックが無い。

そう、最近の車にありがちだとは聞いていた、トラブってからバンパー付近のカバーを外し、慌ててフックをねじ込むタイプだったのです。今時、乗用車だけでなくトラックもそうなっていたとは全然知りませんでした。そして運ちゃんは会社にあてがわれたばかりのトラックなので一生懸命ねじ込みフックを探したり会社の人に電話したりしているんですが、積んでいない様子。この手のもんは他の場所どこにかけても多分絶対壊れそうなんで、これでもう手詰まりです。

そうすると、一通り諦めた運ちゃんはチェーンを巻き始めたのでした。ああそういう手があったんじゃん、ていうか今までひたすらそれを面倒くさがっていたんかい、てことで私はそれ以上手伝えることもなく現場を去りました。

というわけで、もう長くなったので後半の話は後日に回すとして、教訓をひとつ。あなたの車も、ねじ込みフックはなくさないで! ちなみに中古で買ったとかで車に置いてないことに気づいてしまったなら、解体屋で投げ売りしてます。ネジ径は種類があるので気を付けて。

あと、提言をひとつ。もうこれ、泥縄フックって呼ぼうぜ!

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