排除の憂鬱

2008.11.14 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

排除とは、人間の体が侵入してきた異物を対外に排出しようとする現象です。例えばピアスなどでも、耳たぶの端っこにあけてしまうと段々と穴が更に端に移動してしまい、ついには排除されたりします。耳のように突出していない体表面に行うサーフェスピアシングなどが失敗しやすい、大きな理由でもあります。

怪我をしてガラスの破片とか木片がいっぱい刺さってしまったような場合、この作用で数週間とか、場合によっては数年してから異物が出てくることもあり、そういう意味ではとっても便利な機能です。というより、任意の生物種が持っているほぼ全ての特質について当てはまることですが、これが生存に役立つからこそそれを持たない個体は死に絶えて、生き残りの私たちはこういう性質を持っているわけです。つまり私たちは意外とみんな生まれながらにして機能的で便利なわけですが、それはさておき。

さて、問題の排除なんですが、足首の手術跡から糸が出てくるんです。手術での縫合というのは、後から抜糸をする表皮の他に、それより中の層も別にしっかりやってあるんですね。そしてそれが、人によっては排除されてきます。私はどうも排除の傾向が強いのか、以前の膝の時も同じでした。あ、そういえば、耳のピアスでも一度ありました。

排除が起きないような手術の技法もあるそうです。一定期間で溶けて体に吸収される糸を使うとか。ただ、私が今までに受けた手術では一度も使われていないと思います。その溶ける糸が実用化されたという話は小学生の頃に聞いたけれど。

さてさて、普通は排除されてきた糸をプチンと取れば問題ないのですが、今回は表に出ているのが糸の端っこだけで、つかむ長さもないから様子を見ることになっていたんです。ところが、放置している間に化膿してしまったんですね。そして、腫れたついでに糸はまた消えてしまいました。まさに糸口が失われたってやつです。そして、昨日あたりまた腫れが引いたと思ったらプチッと穴が開きました。ああめんどくさい。さっさと、スパッと切り開いてブシッと取ってもらって構わない、とドクターに伝えた方が良いのでしょうかね。腫れてしまったら、動きも悪くなってまた回り道をすることになります。とってもテンション下がります。

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リハビリの名の下に

2008.09.20 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

順調に入院生活を送っています。9月末に、やっと退院できそうです。その頃でもまだ、普通に歩けはしないのですが…。

手術は8月20日でしたが、その後1週間くらい経つと、リハビリが始まりました。治した足首自体はまだ動かせないので、その他の部分がなまってしまわないように運動します。最初のメニューは、腹筋、背筋、足上げなどでした。

リハビリの先生がついてくれて、アスリートとしてここは弱いんじゃないか、というところをズバズバと指摘してくれました。最大の弱点は腹筋の下部あたり、腸腰筋でした。陸上短距離なんかでは速さの鍵を握ると言われる筋肉群で、腿を持ち上げる動きなどに深く関わる部分です。

というわけで、怪我する前より良いアスリートになれる要素をまたひとつ見つけてしまいました。毎日リハビリ室でトレーニングです。腹筋を鍛えるときに、足先が浮かないように固定してシットアップをすると、この腸腰筋には効かないようです。仰向けになって膝を曲げ、足先は 固定も何もしないで、それでも浮かないようにして上半身を巻き上げるようにすれば、効きます。腹直筋があっても、腸腰筋が弱いと上がらないということにな ります。最初の1週間ほどは、とにかくできず、情けなさに涙が出ました。

自転車やスケートボードに乗るときに、このあたりの筋力によって大きな差が出そうな動きもあります。実際に鍛えたらどう変わるものか、実験するのが楽しみです。

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足首手術から1週間

2008.08.27 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

手術から1週間が経過し、足首の具合はまあ問題ないようです。

一昨日の月曜日に、抜糸をしてキャスト(ドイツ語で言うギプス)を巻きました。これまではL字型の添え木を足首の外側に当てて、それを包帯で巻いて固定していました。受傷直後で腫れがひどいときや、手術後で傷口の消毒や抜糸を控えているときには標準的な処置ですね。もちろんキャストの方が安全安心なので、これで外出許可などももらえるようになりました。

今回は、前回の膝の手術とは別の病院にいます。どちらが良い悪いという話は置いておくとして、治療方針の違いにはなかなか興味深いものがあります。

前の病院では膝だけでなく足首も一度手術しているのですが、どちらも手術後1-2週間は車椅子を使っていました。その後松葉杖になり、荷重をかけられるようになるにつれて杖も片方になり、それも必要なくなった頃に退院という流れが普通でした。

今いる病院では、一度も車椅子に乗っていません。手術直後から松葉杖です。その時点では、いじった足を下げると腫れや鬱血や痛みがひどいので、ベッドから出て移動するには車椅子で片足を伸ばして座るのが楽です。でも、とにかく松葉杖です。

理由のひとつとしては、あまり大きな病院ではないので、スペースの都合ということも考えられます。廊下で車椅子がすれ違えない部分もありますし。ただ、もっとポジティブな理由として、リハビリテーションの効率向上ということがあるのかもしれません。つまり、安楽な生活をすれば筋力は衰えやすく、それを後から取り戻すことに時間と労力を費やすよりは、ちょっとくらい辛くても体を使い続けることで体力の落ち込みを防ぐべきという考えもありうるということです。何といっても「足は第二の心臓」と言われるごとく、地に足をつけてその筋肉を働かせることによって、そのポンプ効果で全身の循環が健全に保たれる訳ですから。

もうひとつ、入院期間は比較的短いようです。これは、前の病院は診療科目によっては北海道各地から患者さんが来ているために、通院で予後の面倒を見られない代わりに完全に治るまで預かるという方針だったのかもしれません。こんなところも今の病院は全体にスパルタンな印象ですが、スポーツをやっている患者さんも多く、リハビリ室にも活気があって、私には合っていると思います。膝の手術のあと、迷いと後悔の念のもとにドクターショップをしてここだ!と思った今の病院。そこに入院することになったのが幸運か不運か分かりませんが、きっと良い結果になると信じています。

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麻酔さめたら秋でした

2008.08.23 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

無事、水曜日に手術を終えました。

今回の修理ポイントは3つ。折れた足首の距骨をネジで固定することと、やはり切れていた足首外側の靭帯を縫合すること、そして、骨を削ってインビンジを解消することです。

インビンジというのは私も聞き慣れていない言葉ですが、関節内で骨端がトゲのように成長するなどの要因によって、関節の可動域が制限されてしまうことらしいです。衝撃を伴う運動の繰り返しによって発生することがあるらしく、これで足首を手術するのはサッカー選手が多いとドクターが教えてくれました。

自転車ではあまり聞きませんが、BMXの独創的ストリートライダー、Nate Wessel が2003年くらいに手術していました。彼の場合は、俗に関節ねずみと言われる軟骨等の破片が浮遊していたのが最大の問題で、2002年の春に会った時には足首はほとんど曲がらない状況でした。それでもデモンストレーションでぶっ飛んでいましたが。

私はスネの脛骨の前端が気ままに育って、足首を曲げると距骨にぶつかるために可動域が狭くなっていました。フルストロークしたら数分間は痛みに悶えながら休憩です。なので、どうせ近い部位ならと、この部分も手術してもらうことにしました。目を美容整形したらついでに鼻もアゴも…となる人の気持ちも今なら分かります。

まだ手術を終えたばかりなので分かりませんが、度重なる捻挫でユルくなっていた靭帯がビシッと縫合され、インビンジも解消されるなら、完治後はこれまで以上のパフォーマンスを発揮できるでしょう。楽しみです。

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Broken ankles! 2!!

2008.08.19 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

さて、前回はおかしいくらいに腫れて痛む足首と高熱に悩まされる話でした。週が明け、やっと本職のドクターに見てもらえます。

レントゲンを見てまず、「これは手術だね」とおっしゃいます。「それって、靭帯付け根の剥離骨折ですか?」と聞けば、「いや、ここの骨がポッキリ折れているでしょ」と指す所を見ればあら不思議。距骨だかなんだか、足関節の中央に鎮座するゴツい骨が真っ二つです。おかしいなぁ、土曜日に撮った同じレントゲン写真なのに。そりゃあ熱も出るし、足首全体も腫れますよね。

土曜日は鎮痛剤の処方予定でしたが、痛みだけなら構わないからと断りました。今回月曜日は鎮痛剤と消炎剤、プラス胃薬の処方で、とにかく腫れを引かせなければなりません。土曜日からそういう処方だったら良かったのに。それと、土曜日に添え木を作って包帯を巻き、「次の来院まで外さないように」と言われても、その後でものすごい腫れが来て、弾性包帯でもない伸びない包帯で固定されていて、私は過度の圧迫で苦しいだけでした。適度な圧迫は腫れを引かせる効果がありますが、過度は禁物でしょ?などなど、あの謎の先生には後から不満が募るばかりなのです。若かったし、研修医の方でしょうか?看護師さんに怒られていたし。

そんな訳で、自分しか頼れない状況に置かれた私が、固定を外して氷水プールに足を沈めて読書をし、夜は湿布の上から靴下を履いて、畳んだ毛布に足を乗せて寝たなんてこと、病院の人にはとても言えません。

火曜日に入院し、水曜日に手術です。

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Broken ankles! Ahhh!!

2008.08.18 Filed under: Video Clips, Injuries & Health Written by: Kusahara

この動画は、スキーヤーである Tanner Hall のクラッシュです。Chad’s Gap と呼ばれる有名なスポットで、助走スピードが足りなくて両足を傷めた恐ろしい(けれどちょっとかっこいい)映像です。心臓の弱い方と、怪我話が嫌いな方は動画も再生せず、以下も読まない方が良いかもしれません。

ちなみにセリフの内容は以下の通り(9/26加筆)。
「ヘリコプターも撮影の準備を整えてやって来るところだった。俺はもう1本、まあ本番に備えてやっておこうと思ったんだ。」
–「折れた!足首が折れた!足首折れた!」
–(「足首が折れたみたいだぞ!」)
–「足首やっちまった!アアアー!」
「スピードが足りなかったんだ…最低だぜ。
テイクオフの時点で、なんかおかしいなってことは分かってた。720度まで回った時には、こりゃヤバいことになるってはっきり分かったよ。
空中では、何も聞こえなかったよ…死んだような静けさだった。
そして着地の瞬間、スキーブーツの中からすごい爆発音みたいなのが聞こえたんだ。
なんていうか、誰かがダイナマイトでも仕掛けたみたいだったよ。それが爆発して、俺の足が吹っ飛んだみたいな…クレイジーだったね。」

さて、Tanner のようなすごいスポットでは全然ないのに、私も足首を折ってしまいました。忘れた頃にやってくる、怪我というのは困った奴です。

ankle1

合成写真ですが、受傷直後の状態はこんなでした(前に投げ出した両足を眺めている状態です)。知り合いのライダーでも、数人が同じ状態になったのを見たことがあります。おそらく、右足の足関節(そくかんせつ)の脱臼と、それに伴う周辺の靭帯損傷ではないかと推測します。まずは、見た目が気持ち悪いので手で整復してしまいました。あまり無理な力はかけていませんが、軽く引っ張りながら元の位置に戻すと、ククッ、ククッと動いて、はまりました。摩擦の感じは関節の摺動面のもので、折れた骨がぶつかり合うとか、そういうヤバい感触ではなかったです(そうだったら、そこでやめてます)。

週末だったため、当番の救急病院に運んでもらうしかありません。ラッキーなことに、最近頼りにしている病院がその日の救急指定病院でした。ただし、ドクターはその日だけの非常勤とのことです。レントゲンを撮り、診察してもらうと、ほぼ私の推測と同じ見立てでした。靭帯については、付け根から剥離骨折で取れちゃっているそうです。手術をするかしないかなどは、担当医と改めて相談してほしいとのことでした。正直、休日割増料金を払ってこの程度の診察、そして問題を全て先送りしてしまうようでは納得がいきませんが、盆暮れ正月も休みなく救急医療にカバーされているというのはありがたいことです。

ankle2

動けなくなっている私を救い出してくれた仲間たちと、反省会です。頭を冷やすことと、患部を冷やすことは大事です。

ankle4

帰宅時の状態。外側が腫れています。

ankle3

翌日。内側までボコボコに腫れています。体がだるいと思ったら、38度の熱もあります。剥離骨折と、外側の靭帯を何本か損傷したとしても、ここまでの症状が出るのはちょっとおかしいかも・・・(続く)

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Goin’ big

2008.08.06 Filed under: Staff Blog, Injuries & Health Written by: Kusahara

膝に変な痛みがあったので病院に行ってきました。病院の隣にはパン屋さんがあったので、昼ごはんにサンドイッチを買ってみました。

bread and brace

でかいです。これでひとつの塊です。パンが端っこの方で小さいと思って付け足してくれたのでしょう。

bread in hand

自分の手は大きい方だと思っていましたが、こうして見ると小さなもんです。

膝は、MRI も撮ってみましたが、異常なしとのことでした。再建した靭帯のうち ACL はバッチリ、PCL は多少緩いものの問題ないとのことです。外側半月板に傷みが見られるもののこれも一応OKレベル、軟骨も大丈夫で、運動には支障なしとの診断でした。今の痛みは原因不明ですが、軟組織の一時的な炎症と推測しています。ひとまず大事無く、おなかもいっぱいになって、すっきりしました。

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左右筋力バランス改善

2008.02.05 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

嬉しいことがありました。

今日、左右の脚の太さを測ったところ大体同じ、やや右のほうが太いようでした。実はこれは私には、大変な進歩です。

人間の体は、意外と左右差があるもの。顔のパーツにしても、骨格にしても、筋力にしても。私の場合はずーっと昔から、左脚の方が右脚より強いという癖がありました(ちなみに、長さも左の方が長いです)。さらに右脚の膝を2年前に手術したものですから、筋力差は広がったまま、なかなか縮められずにいたのです。その解消を目指して最近少し鍛えていました。

測定時は、自転車に乗った後で右脚だけ少しトレーニングして、筋肉がパンプした(張った)状態だったので、平常時よりは大げさな数字になるはずですが、それにしてもこれは初めてのことです。

自転車でアクションをするときには、基本的に両方のペダルを同じ高さ(水平)にします。その時に、左右脚の筋力差が大きいときちんと踏ん張ったり、バランスを取ったり、着地の衝撃に耐えたり、という動きがしづらくなります。どちらかの脚に頼れば、そっちのペダルが下がってしまうのです。ちなみに、このバランスを極めてみたければ、自転車を逆さにして、水平にしたペダルの上に立ってみて下さい。何にもつかまらないでバランスを取るのは相当難しいです。派手に転ぶ可能性も高いので、挑戦するならお気をつけて。

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最近の気になる検索語

2007.09.25 Filed under: Staff Blog, Injuries & Health Written by: Kusahara

当サイトのアクセスログを見ていたら、検索語としてこんなものが。

43. 半月板損傷
44. 治らない

いたたたた…。確かに、膝関節内の半月板の損傷については、血流が少ないために自然治癒が難しく、多くの場合は損傷箇所の切除で対処することになるようです。損傷を放っておくと、半月板のささくれのために膝が曲がり切らなかったり、時々ロックしたり、という不都合が起きます。部分切除でほとんど元通りになるケースもあれば、大きく切除したために膝の動きが不安定になり、スポーツや日常生活に支障をきたすこともあります。

とにかく、お大事に。少しでも、治りますように。

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仕上げ入院2

2007.03.10 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

横須賀のダートジャンパー小南大地。2年ほど前にACLの再建手術を受けた彼ですが、ちょうど海外遠征などにぶつかってタイミングが合わず、まだ抜釘していないとの噂です。

スポーツにこういう話はつきもので、自転車に乗れない期間を作りたくなくて靭帯がなくても乗り続ける人や、数年後の再断裂を覚悟で人工靭帯を入れる人など、色々な話を耳にします。

一見、きちんと自家移植で治すのが最良に思えますが、そうとも限らないということも最近身にしみて分かりました。1年かけた挙句にまともに治らないという最悪のケースもありうるからです。

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