靭帯の手術的治療 その7 - 人工靭帯の応用

2006.06.23 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

ここ数年、アメリカのエクストリームスポーツ界では流行の兆しが見える膝の人工靭帯による治療ですが、前回書いた通りの欠点のため、まだまだ一般的とは言えません。でも実は、主流である自家移植によるACL再建でも、周辺部には補助的に人工靭帯が使われているのです。また、膝蓋腱など、他の部位の治療でも使われることがあります。

耐久性などが改善されれば、今後さらに人工靭帯の応用は広がっていくでしょう。そしてそれは、スポーツや傷害治療に関わる多くの人にとって、ステキなニュースとなるに違いありません。

-

トラックバック URL :

No Comments »

靭帯の手術的治療 その6 - 人工靭帯の長所短所

2006.06.16 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

膝のACL損傷後のスポーツ復帰は、通常の自家移植手術の場合7-8ヶ月かかります。つまり、1シーズンを棒に振るということです。ところが、人工靭帯を使って再建手術をすれば、最短1-2ヶ月での復帰が可能です。そのため、先月同室だったプロホッケー選手のように、間に合わせなければいけないイベントのあるアスリートはこの手術を受けることがあります。ただし欠点は、人工靭帯は数年で切れてしまうケースが多いこと。再手術をするにしても、切れカスだらけの膝は良い状態とは言えません。これが理由で、人工靭帯は主流にはなっていません。

-

トラックバック URL :

No Comments »

靭帯の手術的治療 その5 - 死体からの移植

2006.06.08 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

靭帯再建のオプションとして、死体からの移植もあります。

トリノオリンピックの4ヶ月前にACLを損傷しながらも、この方法で金メダルを獲得したフリースタイルスキーの選手が話題になりました。自家移植ではまず間に合わなかったでしょう。自転車でも、BMXライダーのJoey Garciaが、3度目の受傷時にこの方法を使ったはずです。

しかし日本では、生命倫理の問題などから、死体からの靭帯移植は全く行われていないようです。次回は、より現実的なオプションであり、自家移植にも役立っている技術、人工靭帯についてお送りします。

-

トラックバック URL :

No Comments »

靭帯の手術的治療 その4 - 地獄の沙汰もタイミング次第?

2006.06.06 Filed under: Injuries & Health Written by: Kusahara

膝靭帯を再建する際に、自分の腱を移植する以外のオプションもあります。まず、切れた靭帯そのものをつなぐ方法。これには、切れ方がきれいなことや受傷後8 時間以内程度というタイムリミットなど、難しい条件がいくつかあります。それをひとつでもクリアしておくために、ケガしたスキー選手がスキー場から病院までヘリコプターで搬送されたりするわけです。ちなみにこのタイムリミットは、切り傷の縫合や、骨折時の初期処置についても同じ程度だと言われています。早い対応が、より良い治療オプションを選択可能にするのです。

-

トラックバック URL :

No Comments »