雑多なブログ記事

足首手術から1週間

手術から1週間が経過し、足首の具合はまあ問題ないようです。

一昨日の月曜日に、抜糸をしてキャスト(ドイツ語で言うギプス)を巻きました。これまではL字型の添え木を足首の外側に当てて、それを包帯で巻いて固定していました。受傷直後で腫れがひどいときや、手術後で傷口の消毒や抜糸を控えているときには標準的な処置ですね。もちろんキャストの方が安全安心なので、これで外出許可などももらえるようになりました。

今回は、前回の膝の手術とは別の病院にいます。どちらが良い悪いという話は置いておくとして、治療方針の違いにはなかなか興味深いものがあります。

前の病院では膝だけでなく足首も一度手術しているのですが、どちらも手術後1-2週間は車椅子を使っていました。その後松葉杖になり、荷重をかけられるようになるにつれて杖も片方になり、それも必要なくなった頃に退院という流れが普通でした。

今いる病院では、一度も車椅子に乗っていません。手術直後から松葉杖です。その時点では、いじった足を下げると腫れや鬱血や痛みがひどいので、ベッドから出て移動するには車椅子で片足を伸ばして座るのが楽です。でも、とにかく松葉杖です。

理由のひとつとしては、あまり大きな病院ではないので、スペースの都合ということも考えられます。廊下で車椅子がすれ違えない部分もありますし。ただ、もっとポジティブな理由として、リハビリテーションの効率向上ということがあるのかもしれません。つまり、安楽な生活をすれば筋力は衰えやすく、それを後から取り戻すことに時間と労力を費やすよりは、ちょっとくらい辛くても体を使い続けることで体力の落ち込みを防ぐべきという考えもありうるということです。何といっても「足は第二の心臓」と言われるごとく、地に足をつけてその筋肉を働かせることによって、そのポンプ効果で全身の循環が健全に保たれる訳ですから。

もうひとつ、入院期間は比較的短いようです。これは、前の病院は診療科目によっては北海道各地から患者さんが来ているために、通院で予後の面倒を見られない代わりに完全に治るまで預かるという方針だったのかもしれません。こんなところも今の病院は全体にスパルタンな印象ですが、スポーツをやっている患者さんも多く、リハビリ室にも活気があって、私には合っていると思います。膝の手術のあと、迷いと後悔の念のもとにドクターショップをしてここだ!と思った今の病院。そこに入院することになったのが幸運か不運か分かりませんが、きっと良い結果になると信じています。