風邪を引いてしまいました。ある朝起きたら喉が痛くて、その日が終わる頃には38度台後半くらいの熱が出まして。熱を出すのは、8月の骨折以来のことです。あの時も同じくらいの温度でした。
そんなわけで1昼夜くらい、寝たり起きたり安静にしていました。寒気がするし、発汗も多いので、下着は速乾素材で。食事は胃が受け付ける限り摂り、水分ものどの渇きを感じる前にどんどん摂るという、割といつもの作戦です。寝ていればそのうち楽になるという点を除けば、なんだかエヴェレスト登山と同じようなものかも…と熱で浮かれたことを考えていました。
実際、こういうときの速乾下着は、おすすめです。最近ではユニクロでも速乾Tシャツを売ってますし、モンベルなどのアウトドアブランドも今や身近なものですし。山でも海でも、何かあった時には下着の差がそのまま生死の境目になることさえあります。
スポーツでも、ウィンブルドンや箱根駅伝を綿シャツで戦うことは難しいでしょう。自転車でも、ロードレースやMTBのクロスカントリーなどは同様です。ただ、ストリートは違いますね。持久的な体力を最大限に発揮するということに主眼を置いていないことと、いざ体力が売り切れようと、体がオーバーヒートしようと、オーバークールになろうと、生命の危険には直結しない程度の都会という条件を前提にしているからです。スケートボードもそうですね。だからウェアブランドも、普通の綿Tをラインナップの中心にしていたりするわけです。
ただ、私はMTBのストリートでも速乾Tシャツは欲しくなることがあります。というか、作る予定です。なぜなら、日本の高温多湿な気候の中では綿生地に染みた汗は本当に蒸発しづらいです(同じ格好で汗ビショになっても、東京とカリフォルニアではその後の辛さはだいぶ違います)し、特に札幌にいると顕著なのですが、1日の間に寒暖の差が激しいと、そしてその中でチャリ自走で遊び回ったりすると、服の性能の差は小さな人生の分かれ道くらいにはなります。服や気候やハンガーノックのめぐり合わせが悪ければ、秋口くらいでもガタガタ震えながら動かない体で懸命に家を目指すようなプチ冒険ができちゃいますからね。
…でも、速乾Tシャツってすぐに汗臭くなるんですよね。これはもう15年くらい前から変わっていない気がします。繊維の種類によって多少違いもあるような気がするので、このあたりは要研究ですね。