自転車用語辞典

グレッグ・ヒル・タック

まだ自転車が修理できていません。体調は良いのに、最近は天気も良かったのに、ほぼ1ヶ月もの生殺し状態。かなりキツいです。

仕方ないので、バニーホップのフォームを研究したりしていました。テーマは、「Greg Hill tuck」です。これで画像検索でもすれば分かることですが、グレッグ・ヒルという往年の名BMXライダーによって確立された、ジャンプ時に自転車を懐深く抱え込んだ状態を今でもこう呼びます。

自転車で高いバニーホップを飛ぶのに必要なことは2点だけ。強い踏み切りと、深い抱え込みです。もちろん、それぞれについて技術も必要だし、それぞれの動作に最適な自転車のセッティングやポジション出しも考えなければいけないし、2つの動きをつなげるタイミングも一朝一夕には身に付かないけれど、本当にこれだけシンプルなんです。そして、今話題にしているタックの仕方は、2つ目のポイントについての一つの流儀なわけです。

実は私、長らくこのグレッグ・ヒル・タックが嫌いでした。ガニ股で格好悪いと思っていたからです。しかしよく考えれば、バイクトライアルでも、スケートボードでも、パルクールでも、高いものに飛び乗ったり飛び越えたりする時には同じような体勢がよく見られます。なぜなら、腹の真下に足を引き上げるより、ガニ股気味にして膝が胴体に当たるのを避けた方が足を高く上げられるからです。

という訳で、自転車もなしにイメトレ中です。自転車が出来たら、魔法のように上手くなっているといいなぁ。