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ダウンヒルシリーズにデビューしてみた

先週末、去年に続いてニセコでダウンヒルの大会に出てきました。しかし去年と大きく違うのが、本州で運営されている「ダウンヒルシリーズ」による初の北海道開催だという点です。

私が全国的にダウンヒルレースを転戦していたのはもう15年から20年くらい前なのですが、その頃のメインは公式戦「Jシリーズ」でした。それが今では「Coupe du Japon」とシャレオツでおフランスな名称となって存続している一方、私的なシリーズ戦として「Downhill Series」があります。ちょっと昔のイーグルカップ時代を思い出しますね。

というわけで、また去年より1年分熟成が進んだ旧車で出場してきました。カクスケさん写真いただきます。

弊社で輸入していた Norco のダウンヒルバイクですが、頑丈で良いバイクですよっていう当時の売り文句はあながちウソでもなかったわけです。この写真は土曜日のタイムドセッションの時で、日曜の決戦と合わせてたっぷりレースを楽しめるのがこの大会の素敵なところです。

タイムドセッションでは気合が見事に空回りして3回か4回転び、そのせいかチェーンも外れたまま噛み込んでペダルを水平にさえできず、もう踏んだり蹴ったりです。タイムは 4:59.863。ぎりぎりで5分を切るギリギリ具合だけは立派ですが、トッププロから1分以上の遅れです。だめだこりゃ。

日曜日は脚のテーピングを大盤振る舞いして、あとはとにかく転ばないように走りました。でないと本当に何しに行ったんだか分からなくなっちゃいます。で、結果は総合だと11位。8月6日にバシッと優勝を決めた広島人、井手川君から27秒少々の遅れです。ローカル勢最速だったタクセイからは15秒遅れ、これもけっこうな差になりました。

あんまり速くなかったのは機材のせいだと周りが思ってくれているので私もその認識にそっと寄り添って生きていきたいところではありますが、このために実はホイールを新しく組んだりしているんですよね。タイヤは初めてチューブレス化し、フロントには初めての27.5インチをブチ込んでいます。リアはどうせ26インチしか入らないからって16年落ちのタイヤをそのまま使ったのがアホだという指摘は否定できませんが、楽しく走れたというだけでなく機材面で新しい試みができたということは非常に有意義でした。

ここでシェフの気まぐれ未来予想の時間なのですが、ダウンヒルで勝つためのホイールサイズとして、フロント29インチ、リアは27.5と26セミファットの互換というようなセットアップが今後の標準になるのではないかと私は何となく考えています。え? UCIルールでは異径禁止? そんなんどうにでも変わるでしょ。今年のツール・ド・フランスでサガンが失格になった時にみんな気づいたでしょ、UCIは言うほど絶対的正義でも何でもないって。

機材と言えば、なぜ私がゴーグルではなくDIY作業用の保護メガネを使っていたのか疑問に思う向きもあるかも知れませんが、これは今説明しようとしても涙で前が見えなくなってしまうので、後日改めて。

そんなこんなの愉快な週末でしたが、そもそも全国レベルのDH大会が北海道に来たのは十数年ぶりで、その原動力となったのがうちの近所の庭師さん、ダウンヒルシリーズに数年来参戦し、北海道での開催を訴えかけてきたオリエ選手です。今回さらに優勝まで決めて、おめでとうございます。ローカルライダーはもうオリエちゃんに足を向けて寝られません。しかしうちのベッドの向きからするとモロに足を向けちゃってますので、その辺大幅に改装することを宣言してDHシリーズ・ニセコ大会の総括とさせていただきます。